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過去作品について②/透過 ”Transparency(Empty_2)”2019


ギリシャ・アルカイック期の立像彫刻は動きが内包されているが、その表情には日本の飛鳥時代の仏像にも通じる微笑みが存在する。私は、素朴でありつつも明快な生命を感じるこの造形に魅力を感じている。制作の新たな展開を求めて、2019年にこの人物像の造形に曖昧な表情や姿形を重ね合わせた。それは、私が興味を感じている人物像とは、感情が限定されない境界線上の表情や佇まいをしているからである。この試行は、前作品(幻影)よりも「Empty(空無)」が増える結果となり、彫刻の内と外の境界に《透過》を生んだ。












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