top of page

伊賀のアトリエ④/制作スペース以外の場所(水場・トイレ・玄関)


伊賀のアトリエの改装は残っていた水場、トイレ、玄関が終わり、室内が完成した。全てDIYで行ったので時間は掛かったが、制作しやすい空間になったと感じている。


彫刻は常に失敗を重ねながら制作しているので、DIYで上手くいかないことがあっても、気落ちすることはなかった。むしろ手を加えただけ結果が出るので、楽しみながら進めることができた。おそらく私に限らず彫刻を続けている人にとっては、それほど苦にならない種類の作業だと思う。


水場は全て作り直したので、新しい空間を楽しむことができた。壁は泥水が跳ねてもいいようにタイルを貼ったり、グレーの漆喰を塗ったりした。鏡はラフな仕上げになるようオーダーしたものを設置し、電灯は自宅の改装で取り外したものを再利用した。


玄関は二重扉になっているので、入口付近でも落ち着いて作業ができるし、扉が大きく開くので搬入出も容易にできそうだ。


外壁はまだ手をつけていないが、2・3年後の季節の良い時期に、周りの景色を楽しみながら焼杉を張りたい。しばらくは、このアトリエで過ごす時間を、作品のプランニングに充てようと考えている。


彫刻家を志して18歳で上京してから、生活と作品制作の両立に困難を感じることも多かった。しかし、創作すること以外の人生を選ぶことはできなかった。今まで制作を続けてこれたのは、様々な人達の支えがあってのことだと感じている。それらに感謝しつつ、今後も彫刻家として自分らしく生きたい。贅沢な暮らしは望まないが、豊かな時間を過ごしたい。その為に、この古屋を活用したいと思っている。





















Related Entry





Comments


bottom of page