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伊賀のアトリエ③/制作スペース以外の場所(倉庫・キッチン)


伊賀にあるアトリエのDIYリフォームは、制作の気分転換を兼ねてじっくりと行っている。工作精度や装飾にこだわり過ぎず、アトリエとしての使い勝手を優先している。私の制作にとって心地良い空間とは、光と影が共存した気兼ねなく作業できる場所であり、洗練されたスペースではない。

半年ほど前に制作スペースは仕上がったので、最近はそれ以外の場所に手を加えているが、倉庫とキッチンは完成している。


彫刻制作には多くの道具が必要なので倉庫は二室にした。大きな木製の棚を備え付けたので、使用する道具や材料は全て入りそうだ。また、出入りにストレスがないように、ドアはノブ式ではなく、押し引きで簡単に開閉できる構造にした。


キッチンスペースは、元々ある水回りの設備をリメイクした。料理はしないので、ガス設備などは撤去して、何種類かのお茶の葉やコーヒーの粉、電気ポットを置いている。壁と天井は漆喰を塗り、床には無垢板を貼った。電灯は簡素な裸電球にしたが、夜になると天井に塗った漆喰の模様が映し出される。窓からは、裏庭の桜が間近に見えるので、春先にお茶を入れるのが楽しい。


ここで作業をしていると私の求める"静かな環境"は無音ではないことが分かる。庭に来る鳥のさえずりや、窓を叩く風の音、田園で作業する人の気配などが心地良い。


リフォームも残すところ玄関やトイレ、水場となった。これらが終わると室内は全て完成となる。引き続き楽しみながら行っていきたい。
















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