出先で個性的なカフェを見つけると、つい立ち寄ることがある。少し前になるが岐阜に用事があった際に、以前利用したことのあるGifu Anpachi Inter KEY’S CAFÉを訪れた。
ここは昭和44年に建てられた古民家をリノベーションしたカフェで立派な梁がある。伊賀のアトリエの天井を抜いた際に、赤松でできた梁が現れて以来、古民家を訪れると天井に着目するようになった。ここの梁の木組みは伸びやかな構成をしている。
古民家の構造は、現代の建築に比べると耐震性は低いが、地震の揺れに逆らわずに力を逃す免震構造として優れているそうだ。そう聞くと、梁は力学的に見て柔軟性を感じる造形物に思えてくる。
私のなかでは、梁の存在は人体における骨格と近い位置付けである。共に構造物の役割をしているが、その性質は硬い耐震構造というよりは、柔軟な免震構造である。そして、その造形は装飾性を排除した純粋な機能美だといえる。
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